借金が減らない時、どうすればいいのか!?亀田興毅、多重債務者との人生復活対談
亀田興毅の"大人の社会科見学"【債務整理編❷】【PR】
◆「自己破産」からの人生復活への道
◆債務整理は1つではなく大きく分けて以下の3種類
① 任意整理:毎月の返済額を減らす方への手続き
② 自己破産:住宅・車など財産処分してでも借金を0にしたい方への手続き
③ 個人再生:住宅を手放したくないが借金を大幅に減額したい方への手続き
◆「自己破産」のメリット・デメリット
【メリット】
①借金(債務)の支払い義務の免除
②手続き後は、給与差し押さえなど債権者からの強制執行ができなくなる
③手続き後は、すべて自分で財産管理ができる
【デメリット】
①一定の財産が処分される
②一定の職業(士業・企業の役員)に就けなくなる
③認められないことがある(免責不許可事由)
④「官報(国家=政府の機関紙)」に住所・氏名が掲載
——(司法書士法人杉山司法事務所のHPを参考に編集部作成)
亀田——「自己破産」という状況になる前に、なぜ誰かに相談しなかったのですか? 司法書士の先生や弁護士の先生に相談行くのは無料でしょう。
A———「自己破産」って響きが世間的にもイメージが「悪いな」と思い、ためらいました。もっと早く相談に来ていればよかったと思っています。
亀田——でも自己破産しても立ち直っている人はけっこういますよ。そもそも法律で制約はありますが「人生をやり直す」ための救済制度です。
A———確かにそうした話は聞くんですけど、私の身近にはいないんです。
亀田——自分はボクシングだけしかやってなかったのですが、ボクシング業界を見渡しても自分の周りに世界チャンピオンはなかなかいないです。でも、「自分は世界チャンピオンになる!」って決めてチャンピオンになりました。それと一緒で自己破産して成功した人が周りにいないといっても、「俺は自己破産したけれども自分の人生において最高の生き方をしてみせる、人生のチャンピオン目指す」ってこともできます。人間努力次第。本当に気持ち次第です。人生一回、やるだけやらんと。
A———僕もそうだと思うんですけど。
亀田——やり方なんてナンボでもありますよ。今は、ネットで「ググれば」、極めて安いコストでいくらでも情報や知識・技術が手に入ります。もっと勉強、もっと努力。それぐらい準備していかないと一流にはなれませんよね。今、「人生100年時代」ですからこれを新たなスタートとに思って、気持ちを入れ替えて第一歩を踏み出した方がいいと思いますよ。
もちろん負けたら「悔しい」です。俺もプロになって22戦無敗だった時に負けました(2010年3月、WBC世界フライ級王座統一戦)。「もう終わりや。どないしよう」ってなりました。でも、次のタイトル戦で勝った時、「あの敗戦があったから、今日の勝利につながったんだ」と思いました。
A———日本だと、「たった一度の失敗」が致命的になりますよね。長所を見つける「加点法」ではなくて欠点を見つける「減点法」社会ですよね。
亀田——確かにそうですね。「失敗」をくり込んだ制度設計がアメリカはちゃんと整っていますよね(連邦破産法、7条「自己破産」・13条「個人再生」*就労人口の6%が自己破産する)。日本って「敗者復活」がなかなか難しい社会ですよね。それに人生は多くの「失敗」を重ねながら何度も挑戦し、ようやく「勝利」を掴むことの方が日常的です。あのドナルド・トランプさんなんか4回も自己破産していますよね。しかも、アメリカ大統領にまで上り詰めた(笑)。最後に今回の多重債務問題で一番学んだことって何でしょうか?
A———単純な事ですが、無理な借金はしないように。すぐに借りられてしまうんですよ。やっぱり1社ぐらいであれば大丈夫だったんですけど、2社、3社、4社と増えていくにつれて、返済がツラくなってきました。
亀田——将来の夢はありますか?
A———お金に困らない生活をしたいです。
亀田——何か目標を決めたらいいじゃないですか。今43歳だったら、50歳までにどうしようとか。7年間でしょ。「7年間一生懸命やる」、「何をやるか」ですが、やる事を決めたら逆算していく。ここから1円2円3円って積み上げていけばいいだけの話じゃないでしょうか。
A———でも、現在、貯金はゼロです。お金がありません。
亀田——貯金は地道に継続すればできますよ。「人生100年時代」の今、50歳はまだまだ若いです。50歳になって、おしゃれして、カッコよくなってることもあります。これから50歳まで7年間死ぬ気で頑張ったらね。だって人生は「失敗しないと成功しません」から。
A———興毅さん、頑張ります!!!!!
亀田——最後の声が力強かった。気にしたらあかん。根性で行け! なんでも根性!! 根性!!!
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◆今回、取材しました杉山一穂先生の
HPは下記リンクにてご参照ください。